わたしたちのこだわり
・飼育環境
飼育環境は卵にとってではなく、ニワトリにとって、もっとも大切なことです。
さまざまな動物に備わっている帰巣本能や卵を生みたくなる場所の提供など、ニワトリの習性を最大限活用した飼い方をしています。
「野良飼い」
という飼い方です。
害獣から守れるニワトリ小屋は用意してあります。
ですが小屋の中には水飲み場はありません。
朝、ニワトリ小屋を開けておきますので、自然に流れる湧水を飲みに行ってもらっています。
朝に手作りの餌をあげています。
小屋から出るとそこは自然そのものですので、それぞれの季節にあるものを食べてもらっています。
夕方暗くなると、帰巣本能でいつもの小屋の中の止まり木に止まって寝ます。
ニワトリが動物としての本能を尊重できる、暮らし方を心がけています。
ニワトリが生きて行くための仕事として卵をうんでもらっています。
ニワトリの精神や身体、自然環境に無理のない飼育環境を提供してすることが一番のこだわりで、それが卵の味になると信じています。
・えさ
なんと言ってもこだわるべきものです。
毎週、100キロ以上を手作りしています。
発酵させているので、見学の方に餌を見ていただくと
「いい匂いがする、おいしそう」
と言われます。
材料は全て国産です。
遺伝子組み換え飼料は与えていません。
米、米ぬかを主体として、カキガラや鴨川のヒジキも入れて発酵させています。
動物性のタンパク質は与えていないので、
人間のご飯でいうと、お米と味噌汁だけもらっている感じです。
おかずは、自然の中からミミズや、虫、サワガニ、幼虫などを自由に探し回って食べています。
草や、花や種、桑の実、ビワや柿など、その場所にある季節の果物なども食べています。
季節のデザート付きです。
卵の黄身の色は食べたものによって濃さが変わると言われています。
うちに住んでいるニワトリたちは、それぞれ毎日食べているものが違うので、卵の黄身の色はさまざまです。
色の濃いもの、薄いもの。
もしかしたら味も違うかもしれません。
夜に小屋に帰り、止り木に止まって、みんなで今日何食べたか話して盛り上がってるかもしれませんね。